【3月27日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2021)は26日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は7-6(7-3)、6-4でアイラ・トムリャノビッチ(Ajla Tomljanovic、オーストラリア)を退け、初戦を突破した。

 世界ランキング2位の大坂は、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)でキャリア4度目の四大大会(グランドスラム)優勝を成し遂げて以来の実戦で、少し動きが鈍っているようだった。また、ハードロック・スタジアム(Hard Rock Stadium)のグランドスタンドコート(Grandstand Court)に吹き荒れる風にも悩まされ、同77位に終始押されていた。

 第1セットの最初の2ゲームがブレーク合戦となった後、第5ゲームではトムリャノビッチがブレークして主導権を握り、第8ゲームでもブレークポイントをしのいで5-3とリードを拡大した。これに対して大坂は、強烈なサーブで次のゲームをキープすると、非の打ちどころがないリターンを披露してラブゲームでブレークに成功し、ゲームカウント5-5に並んだ。次のゲームではブレークポイントを握られながらもサービスエースで踏みとどまると、その後のタイブレークでもエースでセットポイントを握り、その1度目のチャンスをものにした。

 第2セットの大坂は、トムリャノビッチのダブルフォールトでブレークに成功して5-4とリードした後、次のゲームでは逆にブレークされそうになりながらもどうにか自力でピンチをしのぐと、1本目のマッチポイントで相手のサービスリターンがネットにかかり、これで勝負が決まった。

 大坂はこの日、36本のウイナーのうち13本のサービスエースで多くのアンフォーストエラーをカバー。3回戦では、第26シードのユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva、カザフスタン)に5-7、7-5、6-2で番狂わせを演じた予選勝者のニナ・ストヤノビッチ(Nina Stojanovic、セルビア)を迎え撃つことになった。

 要所で良いサーブが入ったと試合を振り返った大坂は、「残念ながら2回のブレークを許してしまったけれど、ここぞというときに良いサーブが打てたので、そのことには満足している」とすると、「これが全豪オープン以来の試合で少し緊張していたので、とにかく良いプレーをしたかった」とコメントした。

 また、「ストレートで勝ててうれしい。緊張感のせいなのか、それとも動きが少し鈍っていたせいなのか分からないけれど、いくつかのショットでは決断に反省点があった」としながらも、「だけど、全体的には試合が進むにつれて学習していた」と満足感を示した。(c)AFP