【3月26日 AFP】ミャンマー最大都市ヤンゴンで26日早朝、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問率いる国民民主連盟(NLD)の本部に火炎瓶が投げ込まれ、ぼやが発生した。

 NLD本部の責任者を務めるソー・ウィン(Soe Win)氏がAFPに語ったところによると、午前4時(日本時間午前6時半)ごろ、何者かがNLD本部に火炎瓶を投げ込んだ。火の手が上がったが、気付いた近隣住民が消防に通報し、入り口付近が焼け焦げただけで午前5時ごろに鎮火したという。

 同氏は、すでに党員が建物内に入って被害状況を確認中だと説明。「警察に被害届を出さなければならない」と述べつつ、襲撃された理由を推測することは避けた。

 ミャンマーでは2月1日に軍事クーデターが起きて以降、民政復帰を求める大規模な抗議デモが続いている。一方、スー・チー氏らが拘束されたNLD内部は混乱しており、身を隠している国会議員もいる。

 27日には国軍が毎年軍事パレードで威勢を誇示する「国軍記念日(Armed Forces Day)」が控えており、デモ隊と治安部隊の衝突が懸念されている。

 映像は監視カメラが捉えた火炎瓶が投げ込まれる瞬間。NLDが26日提供。(c)AFP