【3月26日 AFP】バングラデシュ南東部の難民キャンプで発生した火災で、避難していたイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)約3万人がキャンプに戻り、仮住まいの再建や行方不明の親族の捜索を始めている。当局者や支援団体が明らかにした。

 コックスバザール(Cox’s Bazar)のキャンプには、2017年にミャンマーから軍による弾圧を逃れてきた約100万人のロヒンギャが暮らしていた。22日に発生した火災で少なくとも15人が死亡し、5万人近くが住む場所を失った。

 バングラデシュの難民問題当局のシャハ・レズワン・ハヤト(Shah Rezwan Hayat)氏はAFPに、他の難民キャンプに避難していたロヒンギャが戻ってきたと話した。

 国連(UN)は約400人が行方不明になっているとしているが、バングラデシュ当局は否定している。ある国際支援団体の職員は25日、AFPに対し、「少なくとも20家族が、子どもや家族が行方不明だと相談に来た」と語った。

 出火原因についてハヤト氏は24日、難民が使用していたコンロが火元で、強風にあおられて調理用のガスボンベに次々と引火した可能性があるとの初期調査結果を明らかにしている。(c)AFP