【3月26日 AFP】英国は26日、1997年の香港返還以前に生まれた香港市民に所持資格がある英海外市民(BNO)パスポート(旅券)を使ったワーキングホリデービザ(査証)の申請について、香港には他国に認めないよう命じる「権利はない」と批判した。

 香港は25日夜、14か国の領事館にBNO旅券に基づいたワーキングホリデービザの申請を認めないよう要請したという報道を事実だと認めた。

 英国はこれに反発。外務省の報道官は26日、「外国政府の旅券承認を、香港政府が指図する権利はない」と述べた。「英国は、有効な旅券であるBNO旅券の発給を続ける」

 香港との間でワーキングホリデー制度を導入している国は、日、英、豪、オーストリア、加、仏、独、ハンガリー、アイルランド、伊、韓、オランダ、ニュージーランド、スウェーデンの14か国。

 香港に駐在する欧米の外交官がAFPに語ったところによると、14か国のほとんどは今もBNO旅券を使ったワーキングホリデービザの申請を受け付けており、香港政府が自らの要請を強要することはできない。(c)AFP