【3月26日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas F1 Team)のミック・シューマッハ(Mick Schumacher)は25日、父親のミハエル(Michael Schumacher)氏が現役を引退してから9年が経過し、今週末に行われる開幕戦のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)で自分が背負う一家の名前が再びF1に登場することに興奮していると明かした。

 昨季のフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)で総合優勝を果たしたミックは、バーレーン・インターナショナル・サーキット(Bahrain International Circuit)で行われる28日の決勝レースで、現役時代にベネトン・フォーミュラ(Benetton Formula)で2度、フェラーリ(Ferrari)で5度の計7度にわたって世界選手権制覇を成し遂げたミハエル氏のかつてのライバルたちと顔を合わせる。

 そのことを明らかに楽しんでいる様子のミックは、「考えてみると面白いね、2世代とレースを競うなんて」と報道陣に話すと、「それは彼らが長くこの競技にいて、成功していることを明確に示している。だからこそ、彼らはここにいるんだ」と強調した。

 先日行われたバーレーンでの合同テストでは、ギアボックスのトラブルで2日半しか走行できなかったものの、それで自身の期待がしぼむようなことはなかったとしており、「昨年からずっと待ちわびていたし、今はここにいてあす(26日)スタートし、そこから前に進むことをとても喜んでいる」と話した。

 また、ハースでは同じルーキーでロシア出身のニキータ・マゼピン(Nikita Mazepin)とチームメートになる22歳は、「自分が望んでいた日数のテストをこなせなかったのは残念だけど、僕らは挑戦していく」と意気込むと、「ここに来られてとてもうれしいし、本当にわくわくしている」と付け加えた。

 父親のミハエル氏は、1度目の引退から復帰して2010年から2012年までメルセデスAMG(Mercedes AMG)の前身メルセデスGP(Mercedes GP)でマシンを駆った後、競技生活を終了。現在52歳のレジェンドは、2013年に仏アルプス(French Alps)においてミックの目の前でスキー事故に遭い、脳に深刻な損傷を負って以来7年以上にわたって公の場には姿を見せていない。(c)AFP