【3月27日 Xinhua News】中国の複数の研究機関の研究者はこのほど、雲南省(Yunnan)の無量山国家級自然保護区で見つかったコイ目ドジョウ科の魚が新種であると確定した。魚は「川河雲南鰍(Yunnanilus chuanheensis)」と名付けられ、動物学専門誌「ズーロジカル・リサーチ」に発表された。

 中国科学院昆明動物研究所の博士で、吉首大学(湖南省)の蔣万勝(Jiang Wansheng)副教授は「紅河水系で初めて発見されたユンナニルス(雲南鰍)属になる」と説明した。2016年4月に同保護区の南澗区間で魚類の観測を指導した際に見つけた21種の魚の中に「川河雲南鰍」が含まれていたという。

 同保護区の南澗区間は雲南省西部の大理ペー族自治州の南端に位置し、東が川河流域、西が瀾滄江河谷となっている。特殊な地理的位置や多様な気候類型、巨大な山体を持つ無量山に生息する動植物は、豊富な種、多様な類型、複雑な動植物相という特徴を有し、中国さらには世界の希少動物保護と種生態学の研究に重要な意義を持つとされる。(c)Xinhua News/AFPBB News