【3月27日 CNS】睡眠に関する知識を広める3月19日の「世界睡眠デー」に合わせ、中国睡眠研究会と大手ベッドメーカー慕思寝具などは18日、「運動と睡眠に関する白書2021」を発表した。中国では3億人が睡眠障害に悩んでおり、収入が多い人ほど不眠症に悩む割合が高いことが分かった。

 全国から1万3854人の回答を得て白書にまとめた。調査によると、月収3000元(約5万円)の人は1日平均8.19時間の睡眠を取る一方、月収2万5001〜3万元(約41万7000〜50万円)の人は1日の睡眠時間は7.73時間だった。収入が多いほど睡眠が少なくなり、企業経営者の73%が不眠症を経験している。また、若者の90%は就寝前まで電子製品を使っており、「睡眠不足で朝はなかなか起き上がれない」「眠っても疲れが残る」という回答が91%を占めた。

 中国睡眠研究協会の睡眠呼吸委員会主任の郭兮恒氏(Guo Xiheng)は「中国の成人の約38%が睡眠問題に苦しんでいる。世界保健機関(WHO)の調査によると世界の27%の人が睡眠問題を抱えているが、中国はそれより約10ポイントも高い」と指摘する。

 一方、白書によると、1日30分以上の運動をしている人のうち不眠症に苦しむ人10%にとどまった。とりわけ水泳やバスケットボール、バレーボール、サッカーなど全身を動かす運動を定期的にしている人は質の良い睡眠を取っている傾向という。(c)CNS/JCM/AFPBB News