【3月26日 AFP】南シナ海(South China Sea)の係争海域に停泊する中国船団が外交問題となる中、フィリピン軍は25日、海軍艦艇の増派を命じた。

 中国船団が停泊しているのは、フィリピン南西部パラワン(Palawan)島バタラサ(Bataraza)の西方約320キロに位置するウィットサン礁(Whitsun Reef)。フィリピン沿岸警備隊が今月7日に約220隻の中国船団を確認していたことが、先週末になって発表された。

 フィリピン軍は22日の上空パトロールで、依然として183隻がとどまっていることを確認した。フィリピン政府は領海侵犯として、船団を呼び戻すよう中国政府に要求した。

 中国は船団について、悪天候から避難した「漁船」だと発表している。

 フィリピン軍報道官は、増派した艦隊で領内のパトロールを行うと発表した。艦船の種類や、ウィットサン礁付近まで近づくかどうかは明らかにしていない。(c)AFP