【3月26日 AFP】エジプトのスエズ運河(Suez Canal)で巨大コンテナ船が座礁し、運河が遮断されている問題で、離礁作業に当たるオランダ企業トップは、復旧には「数日または数週間」かかる可能性があるとの見解を示した。

 コンテナ船「エバーギブン(Ever Given)」は、スエズ運河で砂嵐に巻き込まれ座礁した。オランダの海洋土木大手ボスカリス(Boskalis)のペーテル・ベルドフスキ(Peter Berdowski)最高経営責任者(CEO)によると、同社の子会社SMITサルベージ(SMIT Salvage)のチームは25日、現地に到着する予定だ。

 ベルドフスキ氏は25日夜、オランダのニュース番組「ニュースアワー(Nieuwsuur)」で、コンテナ船移動作業の難しさについて問われると「(船は)いわば、浜辺に打ち上げられた重いクジラだ」と言明。「臆測はしたくないが、数日、あるいは数週間かかる可能性がある」と述べた。

 同氏は、復旧に数週間かかる可能性が「排除できない」理由として、船を動かせない場合にはコンテナを1個ずつ回収し、浚渫(しゅんせつ)作業などをする可能性があると説明した。(c)AFP