ハリス米副大統領、中米移民問題を統括 「難しい状況」
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【3月25日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は25日、メキシコ国境に大勢の入国希望者が殺到している問題への対応をカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領に統括させると明らかにした。バイデン氏がハリス氏に特定の任務を任せるのは今回が初めて。
ホワイトハウス(White House)で開いたハリス氏ら高官との会議でバイデン氏は、「これ以上ふさわしい人物は思い付かない」と述べた。一方のハリス氏は「難しい状況であることに疑いの余地はない」と述べた。この問題で野党は政権批判を強めている。
ハリス氏は先に、米CBSニュース(CBS News)のインタビューで、米国は難民申請の処理速度を上げ、移民への対応を拡充する必要があると認めていた。
同時に、発足して100日足らずの新政権はまず、強硬な反移民政策で支持を集めたドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領によってかき回された状況を立て直す必要があると説明。ハリス氏は入国管理制度について「再構築しなければならない。一夜にしてできることではない」と述べた。
また同氏は、メキシコ国境問題の「根本原因」への対処にこれまで以上に力を入れると明言した。グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアの、いわゆる中米の「北部三角地帯(Northern Triangle)」を支援することで、外国に逃れる必要を感じさせないようにするという。(c)AFP/Jerome Cartillier and Shaun Tandon