スカパーJSATホールディングスは25日、同社の100パーセント子会社で現在18機の静止衛星を保有するアジア最大の衛星通信事業者であるスカパーJSAT(株)(以下、スカパーJSAT)が、東経144度上にて現在運用中の通信衛星「Superbird-C2」の後継衛星となる「Superbird-9」として、フランス・エアバス(本社:フランス・トゥールーズ)が製造するOneSat型衛星を選定したと発表した。

同社がエアバス社から衛星を調達するのは今回が初めて。発表された本件に関連するスカパーJSATの総投資額は300億円規模となる見込み。

エアバスが製造する最新のOneSat型衛星は、フルデジタル化された通信ペイロードを搭載することにより、打ち上げ後であっても、宇宙空間の軌道上においてサービスエリアやアンテナパターン、周波数、ビーム接続等を自由に設定し、通信地域や伝送容量を変更することができるほか、アジア初となるKuバンドを用いた革新的なフルデジタル技術も実装している。

これにより、2024年度にもサービスの開始を予定しているスカパーJSATの「Superbird-9」は日本をはじめとして東アジア諸国を含む広い範囲で、運用が予定されており、軌道上で15年以上にわたり、大容量かつ高効率でフレキシビリティーの高い通信サービスの提供が可能になる。

今回、アジア最大の衛星通信事業者であるスカパーJSATが、欧州最大の航空宇宙企業である仏エアバス社の衛星を初めて選定したことは、世界最先端のテクノロジーを活用した災害対策や企業のデジタルトランスフォーメーション支援など、日本だけでなくアジアや世界レベルでの宇宙ビジネス市場の成長と拡大を象徴する出来事になりそうだ。


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