【3月24日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日、同日投開票の総選挙(国会定数120)で勝利宣言をした。ネタニヤフ氏は右派連立政権の樹立に意欲を見せているが、交渉は難航が予想される。

 ネタニヤフ氏は選挙戦で、世界最速ペースで新型コロナウイルスワクチン接種を進め、すでに人口約900万人のおよそ半数に接種を済ませた実績をアピールした。

 主要3テレビ局の出口調査によると、ネタニヤフ氏の右派与党リクード(Likud)が30~31議席を獲得して第1党になる見込み。

 リクードに近いタカ派や宗教政党も加えると、ネタニヤフ氏を支持する勢力が50議席以上を確保する可能性もある。

 ネタニヤフ氏が続投できるかどうかは、たもとを分かったナフタリ・ベネット(Naftali Bennett)前国防相との交渉次第となるが、同氏は、反ネタニヤフ勢力に加わる可能性も排除していない。

 ネタニヤフ氏は支持者を前に、予想される選挙結果は右派とリクードにとって大きな勝利だと述べ、「信条を同じくするすべての当選者に接触する。誰も排除しない」と語った。(c)AFP/Ben Simon