【3月24日 AFP】イタリア警察は23日、新型コロナウイルス禍のオンライン授業を妨害したとして、若者3人を訴追したと明らかにした。

 3人のうち、2人は20代前半で1人は未成年だった。

 北西部ジェノバ(Genoa)警察サイバー犯罪対策室のロベルト・スルリネリ(Roberto Surlinelli)副室長は3人の動機について、「笑いを取るため、試験を受けたくない生徒を助けるためだった」とAFPに説明した。

 警察発表によると、3人はインスタグラム(Instagram)や暗号化メッセージアプリ、テレグラム(Telegram)で依頼を募り、各地の学校のオンライン授業を「数十回」妨害した。

 スルリネリ氏によると、3人は見返りに金銭を要求したこともあるとされるが、実際に支払われた証拠は見つかっていない。

 スルリネリ氏は、オンライン授業を妨害した者は処罰を免れることはできないというメッセージを送りたかったと述べたが、同様の行為をした者が他にもいる可能性があるという。

 3人は容疑を認め、公共サービスの妨害とコンピューターシステムへの不正侵入の罪で訴追されたが、若く、「事の重大さを理解していない」初犯であることから、収監はされない見込みだという。(c)AFP