【3月24日 Xinhua News】ドイツ・バイエルン州経済連合(VBW)はこのほど、研究報告書を発表し、世界経済に占める中国経済の割合が引き続き拡大するとの見通しを示した。

 報告書によると、中国は人口が多く、経済力が強大で、アジア太平洋地域と世界経済において特殊な役割を果たしている。世界経済に占める中国の国内総生産(GDP)の割合は2018年時点では5分の1足らずだったが、40年になると4分の1に迫るという。

 報告書は向こう20年、世界の消費の潜在力、成長の原動力は主にアジア太平洋地域に移行し、中でも中国ファクターは非常に重要になると指摘。西側諸国で高齢化が進み、新たな消費者層が引き続き南東部へと移行する。その一方、中国はアジア太平洋地域の成長をけん引し続け、同地域では最大規模の中高所得層が生まれ、より強い消費力が形成されると予想している。

 また、新たな世界の経済力配置が形成されつつあり、グローバル経済のルールに影響を及ぼす可能性があるとも述べている。脱グローバル化はますます各国が直面する世界経済の繁栄を脅かす現実的な脅威となっていると指摘、「自由貿易と国際分業のほかに方法はない。保護主義と貿易戦争は結局、全ての人を傷つける」と強調した。(c)Xinhua News/AFPBB News