【3月24日 AFP】1988年のルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)で優勝したジョニー・ダンフリーズ(Johnny Dumfries)氏が死去した。62歳。 家族が22日に発表した。

 ダンフリーズ氏は第7代ビュート侯爵で、本名をジョン・コラム・クライトン・ステュアート(John Colum Crichton-Stuart)というが、貴族の出自を隠すため別名でレースに出場した。

 1984年にフォーミュラ3(F3、FIA F3選手権)王者に輝いたダンフリーズ氏は、1985年にフェラーリ(Ferrari)のテストドライバーを務め、その翌年にフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のロータス(Lotus F1 Team)に加入。伝説的ドライバー、アイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏のチームメートとなったが、1年でF1のシートを失った。

 その後は耐久レースに戦いの場を移し、1988年にジャガー(Jaguar)でルマン24時間耐久レースを制した。

 短い闘病の後、ダンフリーズ氏が亡くなったと明かした家族は、「ジョニーが彼の人生にもたらした不屈の精神とエネルギー、そして家族を包んだその巨大な優しさと愛情を失うのは本当に寂しい」とコメントしている。(c)AFP