【3月24日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領(68)は23日、新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を受けた。大統領府が明らかにした。

 プーチン氏の接種は、公開された米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)、英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)らとは異なり、非公開で行われた。

 ロシア大統領府のドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)報道官は23日夜、プーチン氏が新型コロナワクチンの接種を受けたと述べたが、どこのワクチンかは明らかにしなかった。

 ペスコフ氏はプーチン氏の接種に先立ち、プーチン氏はロシア製ワクチンの接種を受けると発表したが、3種のどれかは明らかにせず、「ロシア製の3種のワクチンはどれも有効性と信頼性が証明されている」と述べていた。

 ロシアの人口約1億4400万人のうち、2回の接種を受けたのは約400万人、1回の接種を受けたのは約200万人。接種ペースは多くの国に後れを取っているが、ペスコフ氏は、国民に接種を促すためにプーチン氏が公開接種を受ける必要はないと述べた。

 ロシアではワクチンに懐疑的な見方が強く、最近の世論調査では、接種を受けたいという人は3分の1に満たず、3分の2近くが新型コロナウイルスは人工の生物兵器だと答えた。(c)AFP