【3月24日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が23日、「突然」の鼠径(そけい)部の痛みにより、マイアミ・オープン(Miami Open 2021)を棄権すると発表した。本人は「打ちのめされている」と失望をあらわにしている。

 負傷からの復活を目指すマレーは、大会のワイルドカード(主催者推薦)を得て前週マイアミ入りし、18日と19日には問題なくトレーニングをこなしていた。しかし20日に痛みを感じて早朝に目を覚ますと、歩くのもつらいほどの状態で、その後痛みは和らいだがプレーできるレベルまでは回復しなかったという。

 マレーは地元紙マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)に対して「何が原因か分からない。突然のことだった。日々良くなってはいるが、十分じゃない。19日を最後に練習もできていない」とコメントした。

 四大大会(グランドスラム)優勝3回の実績を持ち、この大会でも優勝2回、準優勝2回を経験しているマレーは、またしても負傷したことへの落胆を隠しきれず、「本当に打ちのめされている。ここは練習のため何年も長い時間を過ごしてきた場所で、第二のホームのように思っている」とコメントした。

 マイアミ・オープンでは、マレーの他にも複数のスター選手が欠場しており、男子のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、女子のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が出場を取りやめている。(c)AFP