【3月23日 AFP】ボクシング、元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(Mike Tyson)氏は22日、自身の伝記シリーズが制作中であることを明らかにした。主演は映画『Ray/レイ(Ray)』で伝説的歌手のレイ・チャールズ(Ray Charles)さんを演じ、アカデミー賞(Academy Awards)主演男優賞に輝いたジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)さんが務める。

「鉄人マイク」の一生を描くテレビシリーズは、映画『トレーニング・デイ(Training Day)』で知られるアントワーン・フークア(Antoine Fuqua)さんが監督を務め、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)さんも製作陣に名を連ねている。

 芸能誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)で最初に報じられたニュースについて、タイソン氏は同日AFPに送ったコメント文で、「かなり長い間、自分の物語を話したいと思っていた」と事実として認めた。2020年11月には54歳にしてリングに復帰し、ロイ・ジョーンズJr(Roy Jones Jr)氏とのエキシビションマッチで引き分けたことで、自身のストーリーを語る完璧な時期だと悟ったという。

 タイソン氏は現役時代に通算50勝6敗(44KO)の成績を記録し、ボクシング史上屈指のヘビー級王者として評価されている一方、奇妙な振る舞いをするお騒がせ人物としても知られており、1997年に行われた悪名高きイベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield)戦では相手の耳をかみちぎって失格となったほか、レイプ事件やコカイン中毒などで警察沙汰も起こした。

 しかし、2009年には映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(The Hangover)』に出演したり、その後も米ブロードウェー(Broadway)でワンマンショーを行ったりして再起を遂げた。(c)AFP