【3月23日 AFP】アイスランドの首都レイキャビク近郊の火山で、19日夜から約900年ぶりの噴火が続いている。その様子を見ようと、21日には好奇心旺盛な人々が大勢集まり、真っ赤な溶岩に驚嘆の声を上げた。中には、残った火でホットドッグやマシュマロを焼く人もいた。

 噴火があったのは、ファグラダールスフィヤットル(Fagradalsfjall)山の近く。レイキャビクから約40キロしか離れておらず、最寄りの道路から1時間半ほど歩けば到着する。

 噴火開始直後の数時間は、周辺地域への立ち入りが禁止されたが、当局は封鎖を一時解除。人々が付近に集まったのはこの間だった。22日には再び閉鎖されている。

 今回の噴火は、ファグラダールスフィヤットル山があるクリースビーク(Krysuvik)火山系では約900年ぶりとなった。

 アイスランドでは火山の噴火自体は珍しくなく、平均して5年に1度発生している。しかし通常は人の居住地から遠く離れた地点で起きており、これらの噴火は極めて危険で、一般市民の立ち入りは禁止される。(c)AFP/Jeremie RICHARD