【3月23日 Xinhua News】中国上海市楊浦区にあるコンビニエンスストア「BK24光明便利屋」では、人々が手のひら認証や顔認証、スマートフォンに表示させた2次元バーコードにより商品ケースを開き、温かい朝食や飲み物を購入する光景が見られる。

 上海では現在、このようなテクノロジーを駆使した朝食シーンがますます充実、普及しつつある。同市商務委員会は19日、年内に市内で朝食提供店1120カ所を新設する計画を公表。テクノロジーに支えられたより多くの朝食シーンが、住民にとって身近な存在になる。

 テクノロジーは朝食の重要要素になりつつある。上海市はデジタル化、スマート化要素の活用で朝食を進化させる方針を明確に示している。近日中に公開予定の「朝食マップ」サービスでは、朝食提供店の基本情報管理やデータの収集と更新、データ分析と活用などの機能を統合することで、市内の各種朝食提供店の状況を動態管理するほか、店舗情報をリアルタイムで更新するとしており、住民はスマートフォンで周辺の朝食情報を確認できるようになる。

 同委員会によると、同市は今年、デジタル化された朝食提供店の配置を加速させ、モデル店200カ所を新(改)築する。スマート朝食購入システムを導入し、業界のデジタル転換をけん引する。商業ビル内や地下鉄沿線の店舗では「分散型スマート朝食商品ケース」モデルを試験運用し、コンビニエンスストアやファストフードなどの業態が持つ店舗配送の優位点を生かした「実店舗+分散型スマート朝食購入ケース」形式を発展させ、実店舗の集客エリアを拡大する。また、より多くの朝食提供店が産業パークなどへの朝食セルフケース設置に取り組むよう奨励し「ネット注文とセルフケースでの受け取り」「店舗内でのセルフ購入」のダブル機能の実現によるサービスの利便性向上を図る。(c)Xinhua News/AFPBB News