【3月24日 Xinhua News】中国国家統計局貿易外経司の張敏(Zhang Min)統計士は1~2月の社会消費財小売総額について、新興業態が急速な発展を持続し、実店舗の小売りや経営が顕著に持ち直したと指摘した。

 ネット通販は盛り上がりが続いている。新型コロナウイルス感染症の流行で2020年初めにテレワークや自宅待機を迫られ、多くの消費者が「オンラインで注文、自宅に配送」という消費習慣を形成し、ネット通販は逆に成長を実現した。感染状況が落ち着いてもネット通販人気が衰えることはなく、新業態は好調に伸びている。1~2月の全国商品オンライン小売額は前年同期比で30・6%増加し、伸び率は前年同期を27・6ポイント、前年通年を15・8ポイント上回った。19年1~2月と比べた年平均成長率は16・0%だった。

 実店舗の経営は顕著に改善している。外出先での消費は前年同期と比べて大幅に増加、実店舗の来客数は大きく持ち直している。1~2月の限度額(小売業は年商500万元、1元=約17円)以上小売企業による実店舗での商品小売額は前年同期から45・2%増え、19年1~2月と比べた年平均成長率は4・1%だった。

 河北省(Hebei)や黒竜江省(Heilongjiang)など一部の地域で今年初めに集団感染が発生したことで、対面型の一部の消費分野に短期的な影響が出ている。1~2月の飲食業の売上高は前年同期比では68・9%増えたが、19年1~2月と比べた2年の平均では2・0%減った。限度額(宿泊業は年商200万元)以上宿泊企業の客室収入は前年同期比42・5%増、2年の平均では13・8%減だった。(c)Xinhua News/AFPBB News