【3月23日 Xinhua News】国連環境計画(UNEP)はこのほど、中国IT大手の騰訊控股(テンセント、Tencent)傘下のゲーム開発会社、騰訊遊戯(テンセントゲームズ)に所属する天美工作室(TiMi Studios)が、ゲーム業界の気候変動対策を支援するためにUNEPが立ち上げた「プレーイング・フォー・ザ・プラネット・アライアンス」に加盟することを公式サイトで明らかにした。

 天美工作室は中国から加盟する最初のゲーム開発スタジオとして、二酸化炭素(CO2)の排出削減や環境保護に関するオリジナルコンテンツ普及などを含む自発的な取り組みを発表し、カーボンニュートラル(炭素中立)の実現に貢献する方針を示した。

 テンセント・ゲーム産業研究センターの羅施賢(Luo Shixian)ディレクターによると、天美工作室は向こう12カ月以内にゲームの中と外の両方で教育的体験を生み出すことにより、1億1千万人以上のゲームプレーヤーの気候変動対策を後押しすると約束している。

 中国は先日発表した第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)で、向こう5年の中国の環境配慮型、低炭素型発展に向け、単位国内総生産(GDP)当たりのエネルギー消費とCO2排出量をそれぞれ13・5%、18・0%削減するという目標を定めた。羅氏は「アライアンスへの加盟は国の呼び掛けに積極的に応じたものだ。引き続きゲームの価値をどう発揮させるかを考え、持続可能な発展という考え方を世界のゲームプレーヤーに伝えていく」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News