【3月23日 People’s Daily】先ごろ、中国人民政治協商会議委員であり農工民主党陝西省(Shaanxi)副委員長でもある、西北農林科技大学(Northwest A&F University)の霍学喜(Huo Xuexi)教授は喜ばしい知らせを受け取った。四川省(Sichuan)涼山イ族自治州(Liangshan Yi Autonomous Prefecture)越西県(Yuexi)産のリンゴが完売したというのだ。

「リンゴが全部売れて本当に良かったです。リンゴ農家の方にとって大きな収穫でしょう」。電話口で話す霍学喜氏の声には喜色が見えた。

 越西県のリンゴは、苗を植えてから販売まで、霍学喜氏と彼が率いる団体が心血を注いできたものだった。

 霍学喜氏は2015年に初めて越西を訪れた際、この土地の自然条件が持つ大きな強みに気づいた時のことを今でも覚えている。標高が高く、温度差が大きく、土壌も良好で日照量も十分だった。「しかし、この土地で栽培されていたリンゴはどれも古い品種で、生産高が低く、品質も高くなく、着果も遅いものでした」

 困難はじきに解決へと向かい、霍学喜氏はリンゴがこの土地の人々を貧困から連れ出してくれると確信するようになった。しかしリンゴ産業の発展は極めてシステム工学的なもので、技術や人材などの全てに制約がある状態だった。

 その後、霍学喜氏は越西県に通うようになり、彼と地元大学の農学科、農業機械部門連合は越西県のために栽培モデルを設計し、最適化された品種や果樹園の改造、植樹や基礎農業技術を持った人材の養成を進め、徐々にリンゴの栽培規模を大きくしていった。現在、越西県にはリンゴ栽培の職人集団が養成された。

 越西はひとつの縮図にすぎない。中国人民政治協商会議委員でありリンゴ産業技術体系の第一人者でもある霍学喜氏は、一年中農業現場の最前線に立っており、「中国の主要なリンゴ産地は、多くは丘陵地帯に属します。これらの地区の人々は1人あたり1ムーの土地で良いリンゴが取れれば、収入の心配がなくなるのです」と言う。

 リンゴを植えるのを助ける以外にも、過去1年の間、霍学喜氏は研究で多くのリンゴ栽培地区を訪れ、その足跡は甘粛省(Gansu)隴南市(Longnan)やチベット自治区(Tibet Autonomous Region)林芝県(Linzhi)、貴州省(Guizhou)華節市(Huajie)、雲南省(Yunnan)昭通市(Zhaotong)などに及んだ。また、全国のリンゴ産出状況や新型コロナウイルスのリンゴ輸出に対する影響、リンゴ産業の「弱点」を突破する技術などに関する論文も発表した。

 現在、霍学喜氏はリンゴ販売のことまで意識している。「リンゴが順調に栽培され、よく売れて初めて人々の収入を豊かにするのに役立つのです。去年、私たちの連合はEコマースサイトで越西のリンゴを売り出す大規模なキャンペーンを打ち出し、売上量はとてもよく可視化されました」と話した。

 そこで、霍学喜氏は提案をブラッシュアップし、またEコマースサイトの力を借りて農産物の販路を拡大する方策を研究しており、それによって農産物の販売の問題を解決し、農民の収入を安定させることを目指している。(c)People’s Daily/AFPBB News