米国防長官、アフガンを予告なしに訪問 米軍撤退の期限控え
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【3月22日 AFP】ロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官は21日、アフガニスタンを予告なしに訪問した。アフガンの旧支配勢力タリバン(Taliban)との昨年の和平合意に基づき駐留米軍が同国から完全撤退する期限は、わずか数週間後に迫っている。
ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は先週、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が合意した今年5月1日の駐留米軍の撤退期限を守ることは「難しい」と表明。これにはタリバンが反発し、期限が守られなければそれに伴う結果の責任が米政府にあると警告した。一方アフガン政府も、駐留米軍による空からの援護の重要性から、米軍をできるだけ長く残留させることを望んでいる。
オースティン国防長官は21日、アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領と会談。その後、軍の撤退期限について記者団に「それは私の上司の(判断)領域だ」としてコメントを控え、「(バイデン)大統領がこの問題に今後どうアプローチしたいかという観点から、ある時点で下す判断だ」と説明した。
タリバンは米政府と結んだ和平合意でアフガン政府当局との和平交渉への参加も約束したが、協議の進展は今のところほとんど見られず、戦闘は特に農村部で激化している。(c)AFP/Sylvie LANTEAUME