【3月21日 AFP】米フロリダ州のマイアミビーチ(Miami Beach)市当局は20日、春休みで押し寄せた人らの無法ぶりが手に負えないとして非常事態を宣言し、夜間外出禁止令を発令した。ここ数日は暴力行為や破壊行為が増えていたという。

 観光客の午後8時以降の外出は禁止となり、飲食店も同時刻に閉店となる。

 春休みのマイアミビーチで人々が浮かれ騒ぐ光景は珍しくないものの、今年は米市民の約13%がワクチンを接種したこともあって特にお祭りムードが強く、感染拡大が抑えられているという錯覚が広がっている。

 ラウル・アギラ(Raul Aguila)市長代理は市中心部に集まった大勢の人々について、「ロックコンサートのようだった。道も草も見えなかった」と述べた。

 またここ数日、レストランで発生したけんかを捉えた動画が拡散しており、現地メディアによれば、このけんかにより大きな損害が出た上、高額な会計を支払わずに逃げた客もいた。

 マイアミビーチのリチャード・クレメンツ(Richard Clements)警察署長によると、18日の晩に「数百人が一度に走り去る事態が発生した。テーブルや椅子が投げられ、武器として使われた」という。(c)AFP