【3月21日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2021)は20日、第5節の試合が行われ、イングランドは18-32でアイルランドに敗れた。5位で大会を終えることになった前回王者だが、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は自分こそがチームを率いるのにふさわしい人間だと話している。

 アイルランドは前半、キース・アールズ(Keith Earls)とジャック・コナン(Jack Conan)が見事なトライを決め、主将のジョニー・セクストン(Johnny Sexton)がキックから22得点を重ねた。対するイングランドは相手のバンディー・アキ(Bundee Aki)が退場した後にベン・ヤングス(Ben Youngs)とジョニー・メイ(Jonny May)のトライで点差を縮めたが、反撃は遅すぎた。

 イングランドはこれで今大会3敗目となった。初戦ではスコットランドに約38年ぶりとなるトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)での白星を献上し、ウェールズにも24-40で敗戦。スコットランド、ウェールズ、アイルランドの3チームに全敗するのは、ファイブネーションズ時代の1976年以来のこととなった。

 また、イングランドがシックスネーションで3敗するのは通算4回目で、ジョーンズ政権下では2018年に続いて2回目となった。

 2019年のラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)でチームを決勝に導いているジョーンズHCは、昨年イングランドとの契約を更新し、2023年フランス大会(Rugby World Cup 2023)までチームを指揮することになっている。

 HCは試合後、「われわれにとっては難しい試合になった」と話し、「しかし、自分たちの向かっている方向性は把握できている」と続けた。そして、今も選手と理解し合えているかという質問に対しては「もちろんだ。そこに問題があるとは思わない。あったら指揮官を続けていない」と答えた。

「われわれは過渡期にある。W杯まで2年の段階でそうなるのはごく自然で、こういうことは起こるものだ」 (c)AFP