【3月21日 AFP】アイスランド南西部レイキャネース半島(Reykjanes Peninsula)で19日夜、火山が噴火し、夜空の雲が赤く照らされた。アイスランド気象庁(IMO)が明らかにした。

 IMOによると、噴火はグリニッジ標準時午後8時45分(日本時間20日午前5時45分)にファグラダールスフィヤットル(Fagradalsfjall)山に近いゲルディンガダールル(Geldingadalur)で始まった。

 今回の噴火があったクリースビーク(Krysuvik)火山システムでは、噴煙を空高く噴き上げる爆発的噴火ではなく、溶岩が地表から流れ出る「流出的噴火」が起きる。IMOは、小規模な噴火とみられ、溶岩が流れ出している割れ目火口の長さは500~700メートル程度、溶岩が広がっている面積は約1平方キロに満たないとしている。首都レイキャビクまでの距離は約40キロ。

 火山から数キロしか離れていないところにケフラビク国際空港(Keflavik International Airport)とグリンダビーク(Grindavik)の小さな漁港があるが、噴火があった地域に人は住んでおらず、危険はないとみられている。

 警察と沿岸警備隊は火山に向かい、沿岸警備隊は噴火の動画をヘリコプターから撮影した。警察は火山ガスを警戒し、火山の東に住む住民に窓を閉めた屋内にとどまるよう呼び掛けた。首都とケフラビク国際空港を結ぶ道路は一時通行止めになった。

 IMOによると、クリースビーク火山システムはこの900年間活動しておらず、レイキャネース半島で最後に噴火が発生したのは約780年前の1240年だった。しかし先月24日にレイキャビク郊外でマグニチュード(M)5.7の地震が観測されて以降、同地域では数週間にわたり観測が強化されていた。その後これよりも小規模な地震が5万回以上観測され、1991年にデジタル記録が開始されて以来最多となっている。(c)AFP/Jeremie RICHARD