【3月20日 AFP】オーストラリア東部で20日、豪雨による洪水が発生し、低地の住民に大規模な避難が命じられた。19日朝からの降水量は300ミリを超え、例年にない大雨となっている。

 警察は、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州シドニーの北に設置された避難所に数百人が集まっていると発表。雨の降る範囲が南下するにつれて、避難する人は増えるとみられている。

 オーストラリア気象局(Bureau of Meteorology)は、今回の洪水は2013年にシドニーの北約400キロのポートマッコリー(Port Macquarie)近郊のヘイスティングス川(Hastings River)で観測された洪水の水位を超えつつあると発表した。

 ポートマッコリーから、シドニーの南500キロまでの広い範囲に洪水などの警報が出された。鉄砲水の恐れもあることから、住民は屋外に出ないよう呼び掛けられている。

 救急当局には救助要請の電話が500件以上あり、豪雨に見舞われた地域の北部では、夜を徹して約180回の救助活動が行われた。(c)AFP