【3月20日 Xinhua News】日本の森記念財団都市戦略研究所が昨年12月に発表した「世界の都市総合力ランキング2020」の結果を踏まえ、中国上海市の国際都市競争力について話し合う交流会が18日、上海と日本を結んでオンラインで開かれた。

 同財団の市川宏雄理事が基調講演を行い、ランキングの対象となった48都市中、上海が最も順位を伸ばしたと紹介した。上海は前年の30位から10位へ順位を上げ、初めてトップ10入りを果たした。中国からは北京も24位から15位に上昇した。

 ランキングは08年から発表しており、都市研究の分野で世界的な影響力を持つ。「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野、70指標で評価する。20年の上位10都市はロンドン、ニューヨーク、東京、パリ、シンガポール、アムステルダム、ベルリン、ソウル、香港、上海の順だった。

 上海市マクロ経済学会の王思政(Wang Sizheng)会長ら専門家は、上海と北京の順位が大幅に上昇したことについて、世界が新型コロナウイルスの流行という試練に直面する中、感染予防・抑制に向けた中国の効果的な取り組みと優れた体制が反映されたとの認識を示した。

 交流会は、上海市人民対外友好協会と学術、経済、文化交流で功績のあった外国人に授与される白玉蘭賞の日本人受賞者らで構成される「上海日本白玉蘭会」が共催した。(c)Xinhua News/AFPBB News