【3月20日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)政権と中国との初めての外交トップ会談が19日に終了し、米国側は「厳しく率直な」会談だったが、両国の利害が一致する分野もあったと述べた。

 米アラスカ州アンカレジ(Anchorage)で18日から2日間にわたって行われた会談を終えたアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は、米国側は香港と台湾、サイバー空間における中国の行動への懸念を率直に伝えたと述べた。

 ブリンケン氏は、中国からは予想通り反論もあったものの「幅広い分野について長い時間をかけて非常に率直な会話をすることができた」として、「イラン、北朝鮮、アフガニスタン、気候問題では利害が交わる部分もあった」と述べた。

 中国の国営新華社(Xinhua)通信は20日朝、中国の外交担当トップの楊潔チ(Yang Jiechi)共産党政治局員が会談について「率直かつ建設的で有益だった」としつつ、両国間には相違も残っていると述べたと伝えた。

 王毅(Wang Yi)外相は、中国は米国の「歩み寄り」を期待しているとした上で、互いの「核心的利益」を尊重することが重要であり、それができれば「中米の対話の扉は常に開かれるだろう」と述べた。

 王氏はさらに「国家主権、安全、発展の利益を守るという中国の決意を過小評価してはならない」と米政府に警告した。(c)AFP