「冷徹」「情勢にうとい」「好き」 米歴代大統領が見たプーチン氏
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【3月19日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を「殺人者」だと考えるかとの問いに「そう考える」と答え、「代償を支払う」ことになるだろうとの認識を示した。バイデン大統領の前任者らはプーチン大統領についてどのように見ていたか、以下にまとめた。
■クリントン元大統領:「冷徹」「タフ」
ビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領は、1999年に大統領代行に就任したプーチン氏に祝いの電話をかけた後、「ロシアを一つにまとめる上で十分なタフさを備えている」と思ったと語った。
プーチン氏の前任のボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)氏と良好な関係を築いていたクリントン氏は、プーチン氏は冷徹と感じた一方で、「エリツィン氏は、ロシアの不安定な政治、経済情勢のかじ取りを、自分よりも巧みに進めていける技術と能力を持ち合わせた後継者を選んだ」と、自伝の中でつづっている。
■ブッシュ大統領:「冷たいやつ」「情勢にうとい」
ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)氏は大統領就任前に私的な場で、プーチン氏を「冷たいやつ」と呼んだとされる。だが2001年にスロベニアで初対面した際、プーチン氏に好印象を抱き、「魂に触れる」ためにじっと目を見つめたと明かした話は有名。「自国のため、極めて献身的になれる人物」だと感じたという。
しかし2006年、両氏の関係は悪化。ブッシュ氏は当時デンマーク首相に対し、プーチン氏について「情勢にうとい。事実を誤認した中学生と議論しているような気になる」と話している。