【3月19日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は18日、理事会で個人資格の中立選手(Authorised Neutral AthleteANA)制度を再開すると決定し、今夏の東京五輪にロシアから最大10人の陸上選手の派遣を認める方針を明かした。

 ロシアの資格回復問題に取り組んでいるルネ・アンデルセン(Rune Andersen)氏は、世界陸連が理事会で個人資格の中立選手の「競技再開および定員10人の五輪参加を認めた」と明かした。

 個人資格の中立選手制度は、厳しい反ドーピング基準を満たすロシア人選手を陸上競技大会に参加させるための枠組みで、選手は中立旗の下で中立ユニホームを着て大会に出場する。

 2019年に開催された第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)ではロシア人選手29人が個人資格の中立選手として出場し、金メダル2個、銀メダル3個、銅メダル1個を獲得した。

 世界陸連は10人の上限設定を年末までとしており、その後見直しを行うという。(c)AFP