【3月19日 AFP】台湾は18日、フランスの上院議員による訪台計画があり、中国が「戦狼」外交で妨害を試みているものの、議員は予定通り訪問する意向だと強調した。

 元国防相で与党上院議員のアラン・リシャール(Alain Richard)氏の訪台計画に、中国は猛反発。駐仏中国大使は先月、リシャール氏に書簡を送り、同氏の訪台は「『一つの中国』の原則に明らかに反し、台湾の独立派に誤ったメッセージを送る」ものだとして「断固反対する」と訴えた。

 台湾とフランスはいずれもこの抗議に取り合わなかった。

 台湾の外務省に当たる外交部は18日、「中国政府の野蛮な行為は、台湾の人々からより深い反感を買うだけだ」と指摘。日程は公表されていないが、リシャール氏の訪台は実現すると明言した。

 さらに「中国の『戦狼』外交は、法の支配に基づく文明国には受け入れられないものであり、国際社会からも非難されてきたと考えている」との見方を示した。

 フランス外務省関係者も17日、「わが国の議員は旅程や訪問先を自由に決めることができる」と述べた。(c)AFP