【3月23日 People’s Daily】第13期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第4回会議の議事日程が3月4日、発表された。その中に香港特別行政区の選挙制度改正について決定することも盛り込まれており、注目された。各界の人々はこれに相次いで支持を表明。「愛国者による香港統治」の原則を貫徹し、選挙制度の欠陥を補うもので、香港の将来はもっとすばらしいものになる、との見解も示された。

「愛国者による香港統治」は基本的な政治倫理であり、疑問の余地はない。制度改正によってこの原則を実現する目的は、香港の繁栄・安定を確保することだ。だが、一部の反中国分子は「愛国者による香港統治」の原則についてあれこれ言い募り、海外の反中勢力とひそかに接触している。こうした反中国的姿勢は新しいものではなく、香港市民を欺くことはできない。

 中央政府は香港に対して全面的な統治権をもっており、香港の憲政秩序を守る権力と責任がある。国家安全維持法の制定であれ、選挙制度の改正であれ、その出発点は香港によかれ、ということだった。

 香港にはすばらしい財産がある。これは愛国者が祖国に頼りながら、「1国2制度」の強みを発揮させ、一生懸命頑張って獲得したものだ。この「東方の真珠」がいま、暗い影に覆われている。その原因は、暴徒や香港独立分子などが勝手な振る舞いをしていることだ。こうした人々は自分の利益のために他人を顧みず、街頭で暴力をふるっている。愛国心など全くない。こんな人々が香港の統治権を奪い、したい放題のことをすれば、香港の将来はどうなるか。

 反中分子は騒ぎを起こし、香港の繁栄・安定にとって災いの元となっている。中央政府がどうして座視できるだろうか。中央政府は香港の民主的発展、選挙制度改正の主導者であり、決定者だ。

 だれが統治権を握るのかは香港の将来にかかわってくる。反中分子に勝手な振る舞いをさせ続け、香港を取り返しのつかない状態にするのか、それとも愛国者に香港を統治させ、政治紛争の泥沼から香港を脱出させるのか。答えははっきりしている。中央政府は果断に措置を講じ、香港の選挙制度の欠陥を補った。すなわち、反中分子が「1国2制度」を破壊するのを防止し、香港市民が暴徒や香港独立分子から被害を受けないようにした。

 国家安全維持法が施行されたあと、香港の混乱は収拾に向かった。民衆は混乱から抜け出せる希望を見いだし、「1国2制度」を長期にわたって維持するという中央政府の決意を強く感じた。(c)People’s Daily/AFPBB News