【3月17日 AFP】日米両政府が、中国によるアジア地域での「安定を損なう行動」に警告したことを受け、中国は17日、日米が共謀して内政干渉しようとしていると痛烈に批判した。

 18日には米アラスカ州で、ジョー・バイデン(Joe Biden)政権発足後初となる対面での米中外交トップ会談が行われる予定だが、これを目前に控え、米中間の緊張が高まっている。

 日米の外務・防衛担当閣僚は16日、東京都内で協議し、中国による「威圧や安定を損なう行動」に反対すると表明した。

 これを受けて中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は17日の記者会見で、「日米共同発表は、中国の対外政策を悪意をもって攻撃し、(中略)わが国の利益を損なおうとする試みだ」と非難。

 趙氏はさらに、日米両国には「国際関係を一方的に定義」したり、独自の基準を押し付けたりする権利はないと指摘。「これもまた、日米が中国の内政に干渉しようと共謀していることを明示する一例に他ならない」と断じた。

 18日のアラスカ会談には、米国からはアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官とジェイク・サリバン(Jake Sullivan)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、また中国からは外交担当トップの楊潔チ(Yang Jiechi)共産党政治局員と王毅(Wang Yi)外相が出席する予定。外交トップ会談の開催は昨年6月以来となる。(c)AFP