【3月18日 Xinhua News】中国の復旦大学(Fudan University)管理学院意思決定・行動科学研究センターとユニクロはこのほど、共同で実施した2021年の消費トレンド調査の結果を発表した。それによると、中国人消費者の間で健康への重視度が年齢層を問わず高まり、健康な生活のために月々決まった額を使うことが当たり前になっているという。

 生活の中で健康を保つためにかける時間や金が増えたという人は90・3%に達した。ジョギングやヨガなどの「ライトスポーツ」の実践や家計の「健康予算」確保への意欲は高所得層や高齢者層で高かった。年長者の健康投資は軽視できない。50歳以上の家庭で家計に「健康予算」を設けている割合は30歳以下の家庭を20・2%上回った。防風・防雨や日焼け防止、紫外線カットなど体を守る機能のある服など、健康関連製品への購入意欲も高まっており、平均支出は32・9%増えた。

 レジ袋などの使い捨てプラスチック全面的禁止やごみの分別回収などの政策を背景に、環境に対する関心が高まっていることも明らかになった。「持続可能」の理念を日常の消費の中で実践していきたいという回答者は92・6%に上った。「一線都市」と呼ばれる北京・上海・広州(Guangzhou)・深圳(Shenzhen)の四大都市と比べると、「二線都市」(省都など地方の中心都市)や「三線都市」(それ以外の主要都市)では環境に優しい商品への関心がより高く、53・9%が割高になってもいいと答えた。

 芸術やデザイン、文化を以前より重視するようになり、文化生活に決まった予算を設けているという人は15・4%だった。うち84・1%は文化・芸術体験の消費習慣を今後も保つとした。文化クリエーティブ商品の主要消費者は若い女性から若い男性へ、一線都市から二線・三線都市へと広がる傾向が見られた。小都市や農村の若い男性の市場は今後さらに大きく成長する可能性がある。(c)Xinhua News/AFPBB News