【3月18日 Xinhua News】中国で初めて「林長制」(林地の管理責任者制度)改革モデル区となった安徽省(Anhui)が、緑地の保護・増加・管理・使用・活用(「五緑」)で大きな進展を遂げている。省内の森林率は30・0%超に達し、歴史的な高水準となっている。同省林業局が明らかにした。

 同省では17年から林長制改革の試行を始め、18年からは全面的に実施。19年には中国初の林長制改革モデル区に認定された。

「五緑」での連携は林長制改革の主な成果の一つ。緑地の保護強化では20年、法に基づく自然保護地の統合や最適化に取り組み、保護地の境界画定を完了した。環巣湖の10湿地建設を着実に推進、湿地保護率は50・0%を超えた。緑地の増加では国土緑化向上行動を展開、長江、淮河、江淮運河、新安江の生態回廊4カ所を構築、造林面積は10万1千ヘクタール、退化林地修復面積は4万8千ヘクタール、森林育成面積は50万6千ヘクタールに達し、いずれも年間計画を超過達成した。

 緑地の管理を厳しく実施し、使用と活用を進めた。20件の森林資源破壊違法案件をモデル案件として処理した。特色ある経済林、油糧樹木、林地経済などの産業が急速に発展した。各種の林業新型経営主体は3万を超え、集団林地のうち使用権移転面積は73万5千ヘクタールで全体の20・8%を占めた。

 林長制改革実施前の16年末に28・7%だった森林率は30・2%に上昇、森林面積は395万8500ヘクタールから417万5300ヘクタール、森林蓄積量は2億2千万立方メートルから2億7千万立方メートルに増加した。(c)Xinhua News/AFPBB News