【3月17日 CGTN Japanese】中国外交部の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は16日、北京で行われた定例記者会見で、「環境と大気汚染問題に国境はなく、その起源などについて科学的なモニタリングと総合的な分析を前提として結論を出す必要がある」と指摘しました。

 韓国メディアは15日、韓国気象庁の発表を引用して、中国発の黄砂が韓国を襲い、大気の質が大幅に低下したと報じました。これを受け、環境と大気汚染問題が再び中韓両国の国民にとって関心の高い話題となっています。

 趙報道官によりますと、中国の関連部門の分析から、今回の黄砂は中国の域外で発生したもので、中国は「経由地」にすぎないということです。趙報道官は、「各方面が科学的かつ建設的な態度で関連問題を捉え、世論を正面から引導し、不必要なあおりや簡単にレッテルを貼るようなことを避けなければならない」と述べました。

 趙報道官によりますと、中国は黄砂の防止と予防、砂漠化対策を非常に重視し、すでに著しい成果を収めていて、近年、砂ぼこり天気は明らかに減少し、地域の大気質の改善にも大きく貢献しているということです。趙報道官は今回の砂塵天気により、当地域における環境管理の協力の面でまだ多くの取り組みが必要であることが判明したことを受け、「中国は各隣国や国際社会と共に手を携えて地域および地球全体の環境管理・保護を推進し、美しくクリーンな世界の建設に積極的な貢献をしていきたい」と示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News