■「ベンチマークはトップ14」

 欧州の選手では、他にスコットランドの主将を務めたグレイグ・レイドロー(Greig Laidlaw)がNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(NTT Communications Shining Arcs)でプレーし、ウェールズ主将のアラン・ウィン・ジョーンズ(Alun-Wyn Jones)にも、日本からのオファーがあったと報じられている。

 太田チェアマンは、以前からオールブラックスやワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の選手は各チームに来ていたとした上で、「自然の流れと言いますか、W杯が終わって、南半球だけじゃなくて、北半球の選手も日本に対する注目や期待感みたいなものを持っていると思います」と話し、約5か月というトップリーグのシーズンの短さや、日本の安全な環境、食事、文化などが魅力になっていると続けた。

 サントリーサンゴリアス(Suntory Sungoliath)に加入したバレットは日本でのプレーを楽しんでいるようで、開幕からの3試合ですでにリーグ最多の52得点を稼ぎ出している。しかし、関東の1都3県に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出され、観客数の上限が5000人、または収容人数の半分の少ない方に制限される中で、バレットの東京初見参となった試合は雷雨で序盤に中止になり、ファンは12分しかプレーを楽しむことができなかった。

 それでも、サントリーファンだという倉本みちこ(Michiko Kuramoto)さんは、「大好きです。すごく素晴らしい選手です」と話し、「W杯のときからですね。イケメンで格好良くて、すごい選手というところからファンになりました。びっくりしました。来るんだ、という感じでしたね」と語っている。

 新型ウイルスの影響で、昨季のトップリーグは6節で中止になり、日本代表もW杯で初めて決勝トーナメントに進出し、南アフリカに敗れた準々決勝以来、活動が止まっている。トップリーグは今季もウイルスが原因で開幕が1か月遅れた。

 しかし太田チェアマンは、今からでもW杯の盛り上がりを生かすことはできると考えている。日本のラグビーリーグは今季限りでセミプロのトップリーグを終了し、プロ志向の強い新リーグを来季から立ち上げる予定になっている。

 チェアマンは「リーグとしてのベンチマークはトップ14ですね」と参考にしているリーグを挙げ、「そこをわれわれは目指しています。トップ14とプレミアのいいところを勉強しながら、うまく進んでいきたいと思います」と話している。(c)AFP/Andrew MCKIRDY