【3月20日 AFP】頭を赤褐色に染めたマサイの男性らが臨んでいるのは、モラン(Moran)と呼ばれる戦士から、長老へと移行する通過儀礼だ。

 マサイの男性にとっての三大通過儀礼は、エンキパータ(Enkipaata)、ユーノート(Eunoto)、オルンゲシェー(Olng’esherr)の三つ。エンキパータは、少年らが共同体の社会に入るためのもので、ユーノートでは、成人となるために戦士の毛をそる。そしてオルンゲシェーは、戦士の時代を終えて長老となることを示すために肉を食べる儀式となっている。

 マサイの男性は15歳から30歳にかけてこれらの通過儀礼を行う。2018年には、緊急に保護する必要があるとして、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage of Humanity)に登録された。

 映像は2月27日撮影。(c)AFP