【3月16日 AFP】中国の張軍(Zhang Jun)国連(UN)大使は15日、国連の平和維持活動(PKO)部隊に新型コロナウイルスワクチン30万回分を提供すると明らかにした。インドの国連大使も先に、20万回分のワクチンをPKOに当たる兵士や警官に提供すると表明している。

 中国によると、張氏がアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長に、特にアフリカで活動する部隊を優先にワクチンを寄付すると申し出た。「中国のワクチンが世界にとって公益となることを推し進めるためのさらなる一歩で、国連と多国間主義を堅固かつ継続的に支援するという中国の姿勢を表している」

 一方、インドの外交筋によると、同じ会合でS・ジャイシャンカル(S. Jaishankar)国連大使が、平和維持活動に従事する10万人を対象に、20万回分のワクチンを提供すると表明した。

 中国とインドは共に、提供するワクチンの種類を明らかにしていない。

 新型コロナウイルスが最初に確認された中国によると、これまでに69か国、2国際機関にワクチンを提供し、28か国に輸出した。(c)AFP