【3月16日 AFP】中国北東部黒竜江(Heilongjiang)省ハルビン(Harbin)に12日、建物内でホッキョクグマが飼育されているホテルが開業した。動物愛護団体が直ちに非難の声を上げた。

 利用客らは、展示スペースで過ごすホッキョクグマの姿を、客室などから1日24時間眺めることができる。

 ホッキョクグマは、国際自然保護連合(IUCN)が定める絶滅の恐れのある野生生物種の一覧「レッドリスト(Red List)」で「危急種」に指定されている。

 動物愛護団体は怒りを示し、「動物の苦痛」から利益を得る施設の利用は避けるよう呼び掛けている。

 動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)アジア支部のジェイソン・ベーカー(Jason Baker)副会長は「ホッキョクグマは北極にいるべきもの。動物園や水族館のガラスの箱、もちろんホテルにいるべきものではない」と批判した。

 映像はハルビンに開業した建物内でホッキョクグマが飼育されているホテル。6、12日撮影。(c)AFP