【3月16日 AFP】サッカー女子日本代表としてW杯ドイツ大会(FIFA Women's World Cup 2011)を制覇した川澄奈穂美 (Nahomi Kawasumi)が15日、25日から始まる東京五輪の聖火リレー参加を辞退すると表明した。同選手は昨年も新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を懸念し、参加を断念していた。

 米ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のスカイブルーFC(Sky Blue FC)でプレーしている川澄はこの日、ウイルスの感染状況や渡航制限への懸念から参加を見送る気持ちに変わりはないと、自身のツイッター(Twitter)アカウントに投稿した。

 W杯優勝メンバーは、福島県で開始される聖火リレーでトーチに火をともす予定となっている。

 2011年のW杯決勝で米国に番狂わせを演じた日本代表メンバーの一員だった川澄は、「改めまして、2021年3月25日の聖火リレー走者を辞退いたします。いまだに感染症問題が収束せず、米国在住ということもあり、この判断をいたしました。今はとにかく一日も早いこの事態の収束と皆さまの健康を願っています。我慢の日々が続きますが、みんなで踏ん張りましょう!」とつづった。

 同選手は昨年、自分が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したり、感染源になったりする「リスクが高い」ことを理由に、聖火リレーの開始わずか数日前に参加を辞退していた。リレーはその後、五輪の1年延期に伴い開催が先送りになっていた。(c)AFP