【3月16日 People’s Daily】「貧困者支援太陽光発電所は私の『太陽光通帳』だ。毎年配当金がもらえる」と、中国山西省(Shanxi)吉県(Ji)屯里鎮(Tunli)窯渠村の貧困脱却者の劉海鵬(Liu Haipeng)さんは言う。劉さんは体が不自由で経済的に困っていたが、太陽光発電による貧困対策で彼の手元の資金に余裕ができた。

 貧困者支援太陽光発電所の一軒一軒は、多くの貧困地域を貧困から脱却させ、豊かにする「太陽光バンク」になった。現在、中国は貧困者支援太陽光発電所を計2636万キロワット建設し、6万近くの貧困村、415万の貧困世帯に恩恵を与え、毎年発電だけで約180億元(約3020億円)の収益がある。村級貧困者支援太陽光発電所の資産の権限が村に確実に与えられた後、村ごとに年平均20万元(約335万円)以上の増収を実現している。

 太陽光発電による貧困対策以外に、中国はエネルギープロジェクト建設にも注力し引き続き、貧困地域の経済発展と大衆の就職を促進させた。2012年以来、貧困地域の重要エネルギープロジェクトの累計投資額は2兆7億元(約45兆3000億円)を超えた。そのうち西部の貧困地域の送電ルートに計3362億元(約5兆6400億円)を投資し、外部送電の直接収益は8600億元(約14兆4300億円)を超えた。全国の貧困地域で複数の大型水力発電所や、近代化炭鉱、高効率クリーン石炭発電などのプロジェクトを建設し、計10万件以上の雇用を創出した。

「第13次5か年計画」時期に、中国は重点的に国家貧困撲滅開発活動の重点県、広域特殊困難地区および革命老区(中国の共産革命時に拠点となった地域)の農村部の送電網の改造・アップグレードを推進し、貧困村の三相交流送電工事を実施した。これにより、これらの地域の産業の発展の「原動力」をより充実させ、「活性化」を強化した。

 安定的な電力供給は、貧困削減の産業発展に安定したサポートを提供する。2020年12月、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)ガリ地区・チベット中部送電網のネットワーク接続プロジェクトが正式に商業開始され、沿線地区に安定的な電力供給をもたらした。「私たちの機械設備はついに大きな役割を果たした」と、ルトク県ジャウェイ雪山農牧産品開発有限会社のゲサンニマ社長はうれしそうに語った。以前は電圧が足りず、設備を動かせなかった。従業員は手作業で紡毛(ぼうもう)糸を作ることしかできず、1キロ3元でしか売れなかった。今は機械でウール布団を加工している。一枚の価格は900元(約1万5000円)近くだ。これ以外に、同社はまた全工程の電気を使うツァンパ(チベット人の主食)・チベット産の線香加工工場を設立した。「私達の従業員の平均年収は4万元(約67万円)にも達した」と、ゲサンニマ社長は言う。

 電力が足りて、産業は振興する。中国国家電網のデータによると、2018~2020年に、国家電網の営業区域内の「三区三州」の送電網の建設は、新たな2万5000か所の農産物の生産加工場所をけん引し、特色ある畜産業・観光業は年平均約27億元(約452億円)の増収となった。(c)People’s Daily/AFPBB News