【3月16日 AFP】シリアで15日、内戦発生のきっかけとなったバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権に対する大規模な反政府デモが起きてから10年を迎えた。反体制派が支配するイドリブ(Idlib)県などでは同日、大規模な集会が行われ、参加者らが反体制派の旗や内戦で犠牲になった人々の写真を掲げて通りを行進した。

 内戦による死者は38万8000人を超えており、さらに多くの人が避難を余儀なくされた。ロシアの後ろ盾を得たシリア政権側は、国土の60%以上を掌握している。まだ掌握できていない地域には、反体制派の最後のとりでとなった北西部イドリブ県、トルコの影響力が強い北部、それと米国の協力を得たクルド人武装組織がいる北東部が含まれている。(c)AFP