【3月16日 AFP】(更新)ミャンマー各地で続く反クーデターデモで、国連(UN)は15日、参加者の死者が少なくとも138人となったことを明らかにした。14日には各地でデモ参加者40人前後が死亡し、2月1日のクーデター以降、1日の死者数が最多となっていた。

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長の報道官ステファン・ドゥジャリク(Stephane Dujarric)氏は、13日には18人が、14日には38人が死亡したとし、女性や子どもを含む「平和的な」デモ隊に対する弾圧を非難した。一方、人権監視団体「政治囚支援協会(AAPP)」は、14日の死者を少なくとも44人としている。

 目撃者によると、軍事政権は15日もデモ隊に対し殺傷力のある武器を使用。同国中部各地で合わせて11人が射殺された。マグウェ(Magway)のアウンラン(Aunglan)で目撃者はAFPに対し、男性2人が胸や頭を撃たれて死亡し、さらに6人が負傷したと明らかにした。
 
 ミャンマーではクーデター以降混乱が続いており、軍事政権が反クーデターデモへの弾圧を強めているにもかかわらず、民主体制の回復を求めるデモは連日続いている。(c)AFP