【3月15日 AFP】イランで体制転覆を企てたとして禁錮5年の判決を受け、1週間前に刑期を終えたばかりの英国・イランの二重国籍の女性が、新たに「反体制プロパガンダ(宣伝活動)」の罪に問われていることが分かった。

 弁護士によると、ナザニン・ザガリラトクリフ(Nazanin Zaghari-Ratcliffe)さん(42)は、2009年に「在英イラン大使館前で行われた集会に参加し、反体制プロパガンダを行った」として訴追され、14日に出廷したという。

 ドミニク・ラーブ(Dominic Raab)英外相は、「イランがまたしても完全に恣意(しい)的な訴訟を続ける選択をしたことは、容認できない」と非難した。

 ザガリラトクリフさんの夫リチャードさんは14日、ロンドンでAFPの取材に、妻は「政治交渉の切り札」であり、再び有罪判決を受けるだろうと語った。(c)AFP