【3月16日 People’s Daily】2020年の中国の都市部の年間新規雇用者数は1186万人で、目標の900万人を上回った。同年12月の都市部の失業率は5.2%で、予想されていた管理目標を下回っている。このほど発表された2020年の「雇用通知表」が、中国の雇用状況はおおむね安定していることを示した。

 新型コロナウイルスの影響で、2020年第1四半期の経済はマイナス成長となった。2月末の出稼ぎ労働者数は前年比5400万人減少し、2月の都市部の失業率は6.2%に上昇した。それに加え、2020年の全国の大学新卒者数は874万人に達し、雇用圧力は想像以上に高いものとなっていた。厳しい雇用情勢の中、中国はわずか1か月余りで感染症拡大の勢いを抑え、工場などの生産を率先して再開させた。3月には湖北省(Hubei)以外の地域の中規模以上の企業の生産再開率を95%以上、従業員の仕事復帰率を80%にまで回復させた。同年6月、都市部の失業率は5.7%まで下がり、前年同月と比べて上昇幅を0.6ポイント縮小した。

 2020年の経済成長率が発表された際、GDPのV字回復がSNSで大きな話題となった。特に、配達業務量の成長率は30%を超え、20万人以上の雇用が新たに創出された。また、対外貿易の規模も過去最高を記録した。

 雇用は人々の生活の基盤である。中国政府は雇用の安定化を重要視し、2020年2月から年末にかけて、企業年金、失業、労働災害の3つの社会保険に関し、企業と個人に対し合計1兆5400億元(約25兆6800億円)の負担軽減を実施した。また、2020年の一年間で、608万の企業に対し雇用の安定に関する補助金を1042億元(約1兆7300億円)、個人などに対し総額1000億元(約1兆6600億円)の補助金を支給した。中国政府は可能な限りの雇用維持策を講じ、雇用の新規創出などを通じて、労働市場の変動を可能な限り抑え、厳しい試練に耐えてきた。

 雇用の安定化は、雇用総数を安定させるだけでなく、雇用構造を最適化し、雇用の可能性を高め、人々により多くの職業選択の幅を与えることも重要だ。デジタルオペレーターやインターネット教育の講師などの職業に対する需要がますます高まっており、旅行体験員、健康管理士などの新しい職業も続々と登場している。政府の主導により雇用のチャンネルが開拓され、さまざまな新しい可能性が生まれている。(c)People’s Daily/AFPBB News