【3月15日 AFP】米政府の首席医療顧問を務めるアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長は14日、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の基準を現行の6フィート(約2メートル)から3フィート(約1メートル)に変更する方向で検討が進んでいることを明らかにした。

 約2メートルの対人距離は、マスクの着用や手洗いと併せ、世界中で新型コロナウイルス感染対策の主要な基準となっている。

 ファウチ氏によると、マサチューセッツ州の251学校区を対象に対人距離2メートルの規則を導入している学校と、1メートルの規則を適用している学校を比較した調査で、全員がマスクを着用している場合は「生徒・職員の感染者数に大差はない」との結果が出た。これを受け、米疾病対策センター(CDC)の専門家らが調査結果の分析を行っているという。

 米CNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン(State of the Union)」で、対人距離は1メートルで十分という意味かと問われたファウチ氏は「その通りだ」と答え、「一定の状況においては」1メートルの間隔を空ければ「大丈夫そうだというデータが蓄積されつつあることを、CDCはしっかり認識している」と付け加えた。

 ファウチ氏は、CDCではまだデータを精査しつつ独自の試験を行っている段階だと指摘した上で、結果は「もうすぐ」出ると述べた。

 世界各地の学校は、可能な限り安全を確保した上でできるだけ早期に授業を全面再開するよう迫られている。だが、学校関係者の多くは、2メートルの対人距離を確保するには仮設教室の利用や授業時間の短縮が必要だとして、全面的な再開は難しいと主張している。(c)AFP/Brian KNOWLTON