【3月15日 AFP】シリアの内戦が始まってから10年が経過した。これまで、38万8652人が犠牲になったと在英NGOのシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が14日、報告した。

 シリア人権監視団によると、この数字には11万7388人の市民が含まれており、うち子どもは2万2000人以上に上るという。ただし、これには政権側に拘束され、拷問で死亡した約8万8000人は含まれておらず、実際の数字はこれを上回ると考えられるとした。

 ロシアの後ろ盾を得たシリア政権側は、国土の60%以上を掌握している。まだ掌握できていない地域には、反体制派の最後のとりでとなった北西部イドリブ(Idlib)県、トルコの影響力が強い北部、それと米国の協力を得たクルド人武装組織がいる北東部が含まれている。

 シリア内戦の10年を写真で振り返る。(c)AFP